さて、と。の瞬間。
- 2017/01/02
- 00:00
KDXを載せたトラックが走り去っていく。
手元には現金が残されている。
二輪免許の限定解除を果たし、バイクを2ストローク250ccの軽量な「ヤマハRZR」から4ストローク900ccの大型車「カワサキGPz900R」へ買い替えた。
その後、GPzと暮らすうちに気付いたことがある。
まず、大型車は、重い。
極めて当然なことだが、それが生活に与える影響は大きい。
タバコを切らせた、
角の床屋まで、
ちょっとコンビニへ、
というときに、いちいち引っ張り出すのは面倒だ。
一方で、矛盾するようだが、大型車は、楽だ。
エンジンを回せば1速で100km/hを超える。
街中の走行では4速まであれば充分だ。
低速の粘りもある4ストロークエンジンにより、ギアチェンジもサボりがち。
ギアチェンジの手順を忘れそうだ。
セカンドバイクが欲しいと思うまでに、時間はかからなかった。
GPzとは全く違う軽量なセカンドバイクとして、オフロードバイクを入手しようと考えた。
バイクが上手くなりたかったらオフロードに乗れ、とはよく聞く話だ。
もちろん、中古車で構わない。
あまり人気のないオフロードバイクは、中古車が総じて安い。
見つけたのは格安の「kawasaki KDX200SR」。
2ストローク200ccの軽量なオフロードバイクだ。
走行距離も少なめ、最近流行りの「エンデューロレース」とやらに使われた形跡も無かった。
それにしても「200cc」という中途半端な排気量にはどんな意味があるのだろう。
ライバル車種である「ヤマハDT」「スズキTS」も200cc。
それぞれ、そのエンジンを使用して「SDR」「Γ・WOLF」というロードスポーツモデルもリリースしている。
一方でホンダのオフロードモデル「CRM」は250cc。
摩訶不思議だ。
ま、どうでもいいことではあるが。
軽量なオフロードバイクは、痛快な走りを披露した。
低いギア比は頻繁なギアチェンジを要求する。
車体の動きが大きいので、その動きを理解するにも役立つ。
タバコを買いに、といった日常の移動手段としてはモチロン、練習のつもりで荒れ地へ引っ張り出して乗り回したりもした。
特に、土手の斜面で8の字を描く練習は、面白くかつ役に立ったと思う。
セカンドバイクとして愛用していたが、困った問題が発生した。
軽量なオフロードバイクは、一方で車体が大きい。
オフロードを走破する必要性からの、高いシート高、大径ホイール、幅広のハンドル。
置き場所に必要な面積は、GPzを上回るかもしれない。
これまでどうにかそのスペースを確保してきたが、この春、引っ越すことになった。
新たな住居では2台のバイクを置くことは出来ない。
せいぜい1.5台分、といったところだろう。
やむなく、さきほど午前中にバイク買取業者へ連絡をした。
午後には業者がトラックでやって来て、KDXを荷台に乗せて去って行った。
手元にいくばくかの現金が残った。
いいバイクだった。
いい練習をさせてもらった。
調子も完璧だった。
それなのに、手放してしまった。
永く大事にしてあげられなくて、ごめん。
次こそはいいオーナーに巡り会えることを祈りつつ、トラックを見送る。
交差点を曲がり、KDXを載せたトラックが見えなくなる。
さて、と。
この現金を握りしめて、
注文しておいた「kawasaki KSR-Ⅱ」を受け取りに行こう。
(完)
kawasaki KDX200SR
kawasaki KSR-Ⅱ
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ほろ酔い加減で書いた作文。
文章の乱れ、内容の薄さは何卒ご容赦m(_ _)m
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