連城三紀彦 著 「黄昏のベルリン」
- 2014/09/05
- 19:03
ここ数日、ワケあってアルコールを摂取していないため読書ペースが更に加速しています(^^ゞ
今回は
連城三紀彦 著 「黄昏のベルリン」


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舞台は1980年代半ば。
イタリア人ビジネスマンの父と日本人の母の間に生まれ、その両親を早くに亡くし、伯母に育てられた、40歳の画家、主人公「青木優二」。
その青木の前にドイツ人の美女「エルザ」が現れ言うことには、青木の生い立ちはウソであり、本当はドイツのユダヤ人強制収容所でユダヤ人の父親と日本人の母のあいだに生まれた子である、と。
伯母夫妻も既に鬼籍に入り天涯孤独の身である青木にはそれに対する反証もなく、「或いは・・・」と思い始めます。
「エルザ」の魅力にも引き込まれた青木は、半信半疑ながらエルザに導かれるようにヨーロッパを訪れ、ついには東西に引き裂かれたベルリンへ。
かつての栄光の再来を夢見る「ナチス」はたまた「ネオナチ」と呼ばれる集団と、反ナチスを掲げる集団、それぞれが陰謀を巡らす闘争の中に、その出生に謎を持つ青木は否応なく巻き込まれていきます。
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1988年「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝いた本作。
複数の登場人物の動きを複眼的に追い、「青木の出生の秘密」を軸にして、様々な伏線がありながら、それぞれの登場人物の心情や思惑・陰謀を描きつつ、どのような結末を迎えるのか予断を許さないまま物語は進んでいきます。
そしてついには予想もできなかった結果へ、それぞれの伏線が雪崩れ込んでいくように突き進んでいきます。
小説の構成、登場人物の多彩さとその書分け、展開、結末。
全てが素晴らしかった\(^o^)/
初めての作家さんですが、面白かったです!!
今回は
連城三紀彦 著 「黄昏のベルリン」
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舞台は1980年代半ば。
イタリア人ビジネスマンの父と日本人の母の間に生まれ、その両親を早くに亡くし、伯母に育てられた、40歳の画家、主人公「青木優二」。
その青木の前にドイツ人の美女「エルザ」が現れ言うことには、青木の生い立ちはウソであり、本当はドイツのユダヤ人強制収容所でユダヤ人の父親と日本人の母のあいだに生まれた子である、と。
伯母夫妻も既に鬼籍に入り天涯孤独の身である青木にはそれに対する反証もなく、「或いは・・・」と思い始めます。
「エルザ」の魅力にも引き込まれた青木は、半信半疑ながらエルザに導かれるようにヨーロッパを訪れ、ついには東西に引き裂かれたベルリンへ。
かつての栄光の再来を夢見る「ナチス」はたまた「ネオナチ」と呼ばれる集団と、反ナチスを掲げる集団、それぞれが陰謀を巡らす闘争の中に、その出生に謎を持つ青木は否応なく巻き込まれていきます。
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1988年「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝いた本作。
複数の登場人物の動きを複眼的に追い、「青木の出生の秘密」を軸にして、様々な伏線がありながら、それぞれの登場人物の心情や思惑・陰謀を描きつつ、どのような結末を迎えるのか予断を許さないまま物語は進んでいきます。
そしてついには予想もできなかった結果へ、それぞれの伏線が雪崩れ込んでいくように突き進んでいきます。
小説の構成、登場人物の多彩さとその書分け、展開、結末。
全てが素晴らしかった\(^o^)/
初めての作家さんですが、面白かったです!!
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